朝起きて雨が降っているとどう思いますか。おお、今日は恵みの雨、農作物が育つぞ!お気に入りの傘が使えるぞ!とウキウキする人は少ないと思うのですが。。どうでしょう。
洗濯物は今日部屋干しだな。傘電車に置き忘れないようにしよう。お気に入りのロングスカートはやめておこう。なんて考えたりしますよね。

もしも雨の心配がない地域があったら住んでみたくないですか。もし良かったらペルー共和国の首都リマへどうぞ。年間降水雨量がわずか16ミリという何とも過ごしやすい地域です。



雨の降らないリマは過ごしやすい


天気予報の番組がほぼ無し
日本でテレビをつけると大体ニュースの中で朝から天気予報を流してくれます。
今日はにわか雨が降るかもしれませんよ。とか、気温が上がりますよ。とか丁寧に教えてくれるので、それを聞いて身支度を整える方もいらっしゃるでしょう。
しかし、ペルーに来られたお客様がテレビをつけても天気予報がやってなくてびっくりした。とおっしゃいます。

ペルーのリマに住む人は基本天気にあまり興味がありません。
もう1年の気温も天気も予報を見なくても分かっているからです。毎日雨は降らないと思って生活しています。リマに建てられた1軒屋を見るとよく分かります。屋根が三角ではなく屋上むき出しの平たい天井ばかり。屋上には前日から干してある洋服や洗濯機、家を作るときに使わなかった廃材などがゴロゴロころがっています。当然雨が降らないので雪もふりません。

ペルーの気象を調べてくれる天気予報局セナミ
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1年の内7月か8月頃に少し小雨が降ったりしますが、傘をさす人はいません。というか、必要ないので家に傘を持っていない人がほとんどです。

6月~11月 気温15~20℃ 曇り
12月~5月 気温20~28℃ 晴れ


これだけ覚えていれば、その日の天気の予想が自分で判断できるのです。
天気を気にせずに毎日生活出来るってかなり楽なんですよ。


街中の綺麗な緑はどうやって維持されているの?
街中を歩くと緑の消防自動車のようなトラックを見かけます。給水タンクに水を入れて毎日街路樹に水を撒いてくれています。出ないと草木は枯れてしまいますからね。
砂漠地帯のリマは砂漠と思えないくらい緑が沢山あります。花を綺麗に上植えた公園も街のあちこちに整備されています。砂漠地帯に住む人にとって緑はまさに豊かさの象徴とも言えるでしょう。

ですから、高級住宅地に行けば行くほど緑もお花も増えるし、地方税の金額も高くなると言われています。
税金のお金を高くはらって緑豊かな環境で過ごしたいか。税金が安いところで、景色が砂漠の黄土色景色の中で生活したいか。人によって様々だと思います。

しかし、日本で当たり前のように見ていた緑の山々や野原が、当たり前ではない所もあることに驚きます。


CHIOCO HO-SU
 


どうしてリマには雨が降らないの?
同じペルーの中でもアンデス山脈の高地に行くと半年間雨季になり大量の雨が降ります。
でも、海の近くの海岸線に沿った地域では雨が降らない。どうしてでしょう。

1.上空の気温が温かいから
雨はどこから来ますか。雲ですよね。その雲が雨雲になって雨粒が落ちてきます。
リマの近くには海がありますから、その海水が上昇して雲になりリマの街まで漂ってきます。しかし、上空900ⅿぐらいが20℃くらいあり高温のため雨雲にならないのです。代わりに、霧となってリマの街を朝から覆いつくします。
砂漠なのに乾燥してないですね。というお客様の声をよく聞きますが、そうなのです。雨は降らないのに湿度はあるのでお肌の感想を避けてくれるのです。なんてすばらしい自然サイクルなのでしょう。

2.アンデス山脈が大きな盾となっているから
リマの近くの太平洋側からの仕組みはわかりましたが、南米大陸に面するブラジル側の海からの水も雲になって押し寄せてくるでしょう。と思いますよね。しかし、大西洋側の海水は上昇して風によってペルーまで押し寄せ雨雲になりますが上下に連なっている3000ⅿ級のアンデス山脈にぶつかりリマまで来れないのです。ペルーのアマゾン地帯には大量の雨が降ります。


リマの気候は暖房・冷房いらず
半年は初夏の陽気。半年は秋の感じで過ごせるリマはとっても住みやすいですよ。
我が家にはクーラーも暖房もありません。
真夏でもマンションの上の階に住んでいれば窓を開けると涼しいさわやかな風が吹いてきます。どうしても熱い時は扇風機でも十分です。
真冬の寒い時でも15度ぐらいなので、厚めのセーターや靴下を履けば対応出来ちゃいます。

会社や電車のクーラーによって体調が崩れるかたや、夏の暑さで何もやる気が出ない方、冬の寒さでこたつから出れずに寝てしまう方など生活を変えたいときは、外国の1年の気候なども参考にしながら住んでみるのもいいかもしれませんね。
最近ではオフィスに行くことなく海外どこにいてもパソコン一つあれば仕事が出来てしまうという働き方が多くなってきています。是非検討してみて下さい。