観光でペルーにいらっしゃるお客様の感想に犬が多いですね。というのをよく聞きます。そう言われてみると、街中にも犬が人間のように歩いていたり、公園をワンちゃん連れて散歩している姿を数多く見かけます。ペットの排泄物を始末しなければ罰金という制度がここ数年増えてきましたが、10年前の2008年に始末しないことが当たり前のように道端に残された落し物がそのままにされていました。

南米ぺルーでは、どんなペットが人気なのか、どれくらい費用がかけているのかなど見ていきましょう!




ペルーでは半分の世帯がペットを所有!
カンタル消費者部門の研究ではペルー世帯の49%が何かしらのペットを飼っているという発表をしました。
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ペットで何が一番多いの?
1位 犬   80.1%
2位 猫   36.8%
3位 鳥   4.1%
4位 うさぎ 2.8% 

ペットの大半は犬ですが、近年猫をペットとして選ぶ人も少しづつ増えてきているそうです。



犬を飼う時メス・オスどちらが人気?
犬を飼う時にメスが41%、オスが21%で選ばれているのを見るとメスの方が人気が高いことがわかります。猫の場合はメスが60%、オスが58%とメス・オスの違いはあまり大差ないようです。


どんな大きさのペットが好まれる?
1位 小型ペット(11.5㎏以下)
2位 中型ペット (11.5㎏~22.5㎏)
3位 大型ペット (22.5㎏以上)

小型ペットの購入は前年2019年に比べて2%の伸びがありますが、中型は-15%、大型は-48%と減っています。大きな一軒家を手放しマンションに住む人が増えた影響もあるでしょう。
又、番犬や一緒にランニングするお供としてペットを飼うというより、家族のように愛情を与えペットからの可愛らしい癒しを欲する人の割合が大きくなっている結果です。



ペットを飼う世帯とは?
ペットを飼う最も多い世代は3つのグループです。
1.子供がいない世帯
2.子供が5歳未満の世帯
3.55歳以上の主婦がいる世帯

子供がいない家庭は愛情をペットに向ける傾向が強いようです。又、その後子供が出来ると出産しますが引き続きペットも大事に飼うという流れになります。子供が徐々に大きくなると主婦も子供の世話で慌ただしくなりますが、成人し1人立ちしたり子供が仕事をするようになって家を空ける時間が多くなると、ペットを改めて欲しがる主婦が増えるそうです。



ペットを飼うのが好きな世帯は何匹も
犬を一匹飼う世帯は24%増加しましたが、3匹飼う世帯は191%増加しています。という事は、1世帯に何匹もペットを飼っている可能性が高いです。犬は子だくさん。産まれた子犬とお母さんなどというようにどんどん増えていくわけです。


ペットフード業界が伸びています
ペットが増えたことで、ペットフード業界の伸び率は経済の面で28%、量産の面で34%アップしています。新商品のペット用ドライフードなど新しいブランドの参入が着々と行われています。
又、人間が食べる米やツナ缶より高額な輸入製品のペット用缶詰にも人気が集まっているようです。
20年前は人間が食べた残飯を犬にあげていたことがほとんどですが、小型犬も増えペット用の食事をきちんと用意して買いそろえる家庭が増えました。



ペットを育てる時の費用の平均額
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[犬の場合]

1か月の平均額 114ソル(食費など)+178ソル(ペット美容院など)=292ソル 

およそ毎月1万円ぐらいかけながら犬を育てている事になります。ペルーに異常なほどペット美容院、病院が多いのは確かです。家でシャワーで洗うのではなくペット美容院にお願いして爪切りや肌・毛・耳の具合なども同時に専門家によってチェックしてもらう人が多いです。

[猫の場合〕
1か月の平均額 54ソル(食費など)+ 78ソル(ペット美容院など)=132ソル

猫は犬の半額以下で約4千円ぐらいです。まっ、ペルー人はペットを飼うのに毎月いくら必要かなどあまり考える人も少ないでしょうけどね。スラムで人間の子供が8人いるのに更にペットを飼っている人も多いですから。