2020年3月16日からペルーはCOVID19のパンデミックのため国境も閉鎖し自宅待機でウィスルの広がりを抑えるため様々な手段を取ってきたのですが、2021年に入り新型コロナウィルスの為再びロックダウンとなりました。少し落ち着て来たかと思いきや、第2波は第1波より厳しくなる見込みだそうです。いつまで続くでしょうか。

感染しても症状が軽症で住む人と重症になる人がいてかなり恐ろしいコロナウィルス。ペルーの街は1月31日から外出する人がぐっと減りお店も半分以上が閉まっています。バスに乗るときは必ずマスクとフェイスシールドを着用。日本に住む母がマスクの上からフェイスシールドもつけるの?とびっくりしていたので、政府の対策も国によって全然違うのかと思います。

さあ、どんな事がペルーで起きているか見ていきましょう。


新型コロナウィスル第2波のペルーの状況
coronavirus-4914026_640


1.2021年1月31日~2月14日まで再びクアレンテーナ
クアレンテーナとは疫病が発生した時に外部との接触を避けて生活しましょうという事です。社会的隔離措置が適用されるので私用車での不要な外出は認められません。しかし、生活に必要な銀行、病院、薬局、食料品店などは開けることが許され制限がありますが行くことが出来ます。


2.国外の行き来が難しくなります
国際線の8時間以上を超えるフライトの運航停止の延長。又ブラジルからペルーへの運航中止。
国内線に乗るときは72時間以内に発行された陰性証明が必要で、マスクとフェイスシールドの着用が義務づけられています。
airplane-983991_640



3.規則を守らない人は刑罰か罰金ですよ
私の住むマンションは同じ敷地内に4棟あり200世帯ぐらい住んでいるのですが1月31日の朝5人ほどの警官がパトカーにのってやってきました。何事かと近所の人たちと心配していたら、1月30日の夜から1月31日にかけてパーティーをしているとの通報を受け事情徴収に来たそうです。

おそらく近所の人が、パーティーをしてガンガンに音楽をかけて踊っているのに気づき通報したのでしょう。今、国民が危機的状況にあり教会で行うお葬式も人が集まるから禁止されているというのに、沢山の人が集まりパーティーとは。高額な罰金か逮捕になることと思います。
でも、危険をおかしてまでパーティーやりたいんでしょうね。日本にはあまりパーティー文化が無いので、そこまでして踊りたい気持ちが分かってあげられませんが。
WhatsApp Image 2021-01-31 at 08.34.14



4.クアレンテーナになる前に抗議デモ
自宅待機となると仕事が出来なくなる人が大勢出てきます。洋服やショッピングモール、カジノはもちろん、生活最低限に必要ないものは全て閉鎖されるわけです。仕事が出来ないとお金が入ってこない。食料も買えずに家賃も払えない。薬代もままならない。という国民が大統領の社会的隔離措置に対して抗議するデモが行われました。
デモが行われる近辺には行進する人たちが沢山見かけられましたが、ニュースではそれほど取り上げられませんでした。


6.スーパーに長蛇の行列
クアレンテーナになっても食料品などは買えるはずなのですが、商品が売れ切るのを懸念した人たちがスーパーに殺到。中でもトイレットペーパーと炭酸飲料水の売れ行きが凄かったです。3ℓの炭酸飲料を何本も買い込む人達を見てると、なんか不思議な感じがしました。
きっと、生活にないと困るのでしょうね。


7.酸素ボンベの値段が上がってきます
コロナにかかり肺がやられてしまうと呼吸が非常に困難になります。そこで必要なのは酸素ボンベ。全ての患者が病院で治療をうけれるわけでなく、ほとんどの人は自宅でまず療養を試みなくてはいけません。2020年に第一波が来たとき、酸素ボンベを友人に一つ寄付しました。その時はおよそ1700米ドルでした。相場も分からず高いと思いましたが人の命が救えるならの一心で買いました。
しかしその後輸入された酸素ボンベが町中に増えると500ドルで売られていて。。私が買った時は相当高かったのだと後で気づきました。そして、第2波がきて患者が増え酸素ボンベがすくなってきたら再び700米ドル、800米ドルと。これからどうなるのでしょう。
野菜なども洪水で収穫高が少ないと一気に値段もあがりますが、酸素ボンベもそういう事なのでしょうか。


8.空き家が増えます
大家も賃貸する人も厳しい現状です。沢山のテナントやマンション、家が売りに出されています。又、高級住宅地の家賃があり得ないほど下がっているのをみかけます。
賃貸で生活する人は仕事がなくなると家賃を払うのが難しくなります。家賃だけでなく、光熱費や水道代、管理費など。その為兄弟や親の家に引っ越す人が多くなります。地方から仕事をするために首都リマに来ていた人は仕事がなくなると地元に帰るので、空き部屋が倍増します。
空き部屋を埋めるために家賃を下げる大家さん。住む人がいないけど、管理費や税金だけは払わなければいけない大家さん。借りる人、貸す人どちらにとっても痛い状況が続くでしょう。

9.泥棒が増えます

お金が国の中で回っていかないと、お金に困る人もでてきます。中にはある一部の悪い考えを持つ人たちが人の物を盗もうとたくらむのです。ほとんどのペルー人は自分の働いたお金で生活していこうと頑張る人たちですが、簡単に人の携帯電話や財布、店にある金銀を盗むことでお金を得ようと考える人がいて防犯カメラに映る泥棒の数が増えてきています。


終わりに
日本はどのような状況ですか。日本のニュースでは自粛してください。という言葉をよく聞きますがペルーでは自粛といっても聞かない人が沢山いるのでかなり厳しい措置をつくるしかないのかもしれません。そして、日本では抗議デモや酸素の値段の高騰、犯罪の危険に関してはあまり身近に感じないかもしれません。国によって起きることは違いますが、一刻も早く全世界が安心して生活できる日が又訪れて欲しいと願うばかりです。