ペルーではチョコレートの国ではなくカカオの国です!全世界でカカオを生産できる環境がある国は少ないです。カカオベルトといって赤道の上下20度に位置する国でこそ栽培できる実なのです。だから、ガーナチョコレートとか言われるようにアフリカ、南米、東南アジアがカカオの原産地として紹介されますよね。

ペルーではアンデスやアマゾンの独特の自然環境により良質のカカオが出来るので年々世界中から注目を浴びています。日本で住んでいた時は、美味しいチョコレートの原料であるカカオはどこから来ているかなんて考えもしなかったのですが、ペルーに来てみてカカオの重要さを痛感しました。
ペルーのカカオについて迫ってみましょう!

ペルーはカカオ生産大国
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ペルーは有機カカオで世界第2位の生産国
ペルーのカカオは近年生産量も輸出量も爆発的に増えています。チョコレートの原料になっているカカオはまさにスーパーフード。ペルーは世界のカカオの60%を占める原産国であり、有機カカオで世界第2位の生産国です。国際カカオ機構(ICCO)からもペルーは認められ国際的に上質で香りが良いカカオを生産する国と評されています。スイス、ベルギー、フランスの高級チョコレートのいくつかの工場ではペルーのカカオを使用しています。

10月1日「カカオとチョコレートの日」
ペルーでカカオが栽培できる場所はアンデスの西斜面とアマゾン地帯です。標高300~900mで栽培されます。主な地域はクスコ、サンマルティン、アマゾナス、ピウラ、アヤクチョ、フニンでペルー全体の80%のカカオが生産されています。特にピウラではホワイトカカオを生産している数少ない貴重な地域です。
ペルーのカカオは品質が良く豆のきめ細かさが特徴的です。ペルーの最も重要な作物として認められ自然遺産になっています。ペルー農業省(ミナグリ)は10月1日をカカオとチョコレートの日と認定しました。

カカオの木
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カカオの木は6~10mですが栽培されると2~3mほどです。

学名 テオブロマカカオ  アオギリ科
原産 南米と中南米のアマゾン川の支流

カカオの3つの種類
 1.criollo クレオーリョ・・最も古くから栽培されているカカオで18世紀まで市場を支配
 2.forastero フォラステロ・・・生産量の90%を占めるポピュラーなカカオ
 3.torinitario トリニタリオ・・・クレオールと他の種が自然に交配し出来たカカオ

カカオから何が出来る?
・カカオバター・・・チョコレートの原料になります。他にも化粧品(保湿剤)や石鹸として活用できます。

・カカオパプル・・・アルコールやノンアルコールの飲料になります
・カカオ豆の殻・・・カカオティーなどリラックス作用抜群のお茶になります
・カカオの灰・・・作物の肥料となります
・カカオ液体・・・ゼリーやジャムになります
・カカオペースト・・・チョコレートを作る時使用します
・カカオパウダー・・・チョコレートドリンク、クッキーなどお菓子などに使います


ペルーのカカオは1㎏いくら?
2020年12月の平均値では1㎏あたり8.66ソル(約260円)で取引されています。


カカオからチョコレートを作るには
カカオ1個の中にカカオ豆がおよそ50粒はいっていて、カカオ100%チョコが50ℊ出来ます。
手順
1.カカオの実を乾燥させる
2.発酵、乾燥されたカカオ豆を120度で40分ほど焙煎する
3.カカオ豆の皮をむき、カカオニブを取り出す
4.カカオ豆を挽いて粉にする(半分以上は油分なのでしっとりしてくる)
5.カカオバターを足して混ぜる
6.砂糖を入れてすり鉢で舌触りを滑らかにする
7.テンパリングする(湯煎でお湯につけ水でさましカカオバターを結晶化する)
8.型に入れて冷やし固める


ペルーのココアパウダー100%が毎日欠かせません
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甘味が一切なく、ココアバターである油分も一切はいっていないココアパウダーがとっても香りも高く美味しいです。毎日朝ごはんに取り入れています。スーパーなどに売られている物はお砂糖が入ってしまっているものもあるのでよくパッケージを見て確かめてください。

★ヨーグルトに振りかける
★オートミールと豆乳を混ぜたものに入れる
★コーヒーのフレーバーとして
★ミルクに入れて
★クッキーやパンケーキに入れて

ココアパウダーを振りかけたものを近くに置いておくだけで、チョコレートの香りが漂ってきて気持ちをリラックスさせてくれます。カカオポリフェノール高価ですね。脳内に働きかけ気分を落ち着かせる効果があります。皆さんもペルーに来たら是非カカオパウダー100%を買って日本にもって帰って下さいね。