日本のスーパーでペルー産みかんを買ったことがありますか。
ペルー輸出観光促進委員会(PROMPERU)は「ペルー産みかんを日本の大手スーパーであるイトーヨーカドー、ライフなど販売できるのはこの上ない喜びです」と2020年に報告しました。
2020年には670トンのミカンを日本に輸出。2021年はもっと量を増やすとの見込みだそうです。

日本でもペルー産みかんの宣伝としては
「ペルー産 柔らかい果肉にたっぷり果汁みかん」
「ペルーのみかん、太陽の宝石」
「日本のみかんがペルーの地で栽培されています」というキャッチフレーズが使用されているようですが、聞いたことあるでしょうか。

SENASA(農業省)から植物検疫証明書が発行された安全なみかんが地球の反対側のペルーから日本へ旅立っているとは、なんて世界は繋がっているのかと感慨深く感じます。


ペルー産みかんを食べる時思いだそう!
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ペルーはアメリカ大陸でもミカン輸出の主要国

ペルーは日本だけでなく世界各国にみかんを輸出しています。2018年には137443トンものみかんを輸出しアメリカ大陸において主要な輸出国としての地位を確立しています。ペルーでは、年間通して温暖な気候を持ち土壌が優れている農地があるためハウス栽培でなくても甘くて瑞々しいミカンの生産が可能です。

なぜペルーでみかんを「マンダリン」と呼ぶの?

みかんの事をペルーではマンダリンと呼んでいます。
みかんの起源はアジアの熱帯地域です。古代中国の支配者マンダリンが来ていた服の色がみかんの色に似ていたことから名づけられたそうです。
19世紀にヨーロッパへ導入されるようになりますが現在の主な生産国は中国、スペイン、メキシコ、ブラジル、ペルー、アルゼンチン、コロンビア、モロッコ、イスラエル、日本、ボリビア、エクアドルなどです。
みかんの3種類はクレメンタイン、ハイブリット、薩摩に分かれますが日本原産の薩摩はペルーでも人気です。


ペルーでみかんが栽培されたのは日本人のお陰
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ペルーで栽培されている温州みかんは約80年前に日本人の移民によってもたらされたと言われています。長年にわたり栽培が続けられSATSUMA(サツマ)の名前でアメリカやヨーロッパに輸出されていました。2018年からは逆にペルーから日本への輸出が始まりました。

糖度が14度から16度あり甘味が十分にあります。又、すじが綺麗にとれやすく果肉がプリプリしていて皮は多少厚めですがとても美味しいペルー産薩摩みかん。

ペルーの首都リマから北へ車で3時間ほど進むとワラルという街が見えてきます。そこには、まだ沢山の日系家族が住んでいます。果物栽培が盛んなワラル地域で暮らす方がこんな話を聞かせてくれました。

日本から移民としてペルーに来た祖父母の時代には、みかん農園をする人が多かったそうです。オレンジよりも柔らかく皮もむきやすいミカンはペルーでも好評でした。
しかし、肥料の与える量や時期に注意を払う必要がありました。みかんが売れるからと栽培に手を出すペルー人も沢山いましたが、そもそも農地のメンテナンスも知らない人たちが始めると美味しいミカンが出来るどころか、すぐに荒れ果て失敗に終わります。

そこで、ペルー人は日本人が所有している農地の側に土地を持ち、いつも日本人が何をしているかを見て真似を始めていきます。
日本人が肥料をまいたら、ぺルー人も今だ!と肥料をまく。
日本人が水をまくと、同じように水をまく。
木の植え付けから収穫までを細かく観察し最後には見事美味しいミカンの収穫となりました。

時代は大きく変わり、今ではペルー人は日本人の真似をしなくても素晴らしいミカンを作ることが出来るようになっています。
しかも、日本から来たみかんが、今ではペルーから日本へ。

これから、どんな未来が待っているのでしょう。楽しみです。
そして、もしスーパーでペルー産みかんを見かけたらミカンのルーツを少し思い出してみて下さい。きっと、普通に食べるより感慨深い味になると思います。